「それでも生きていく、この街で」夢破れた売れない映画監督・川島健二(竹原ピストル)は、生きる希望を失くしてさまよい歩き、「死ぬ前に好きだった映画でも観よう」と南相馬市の古びた映画館『朝日座』へと辿り着く。そこで働いていたのは、来場した客から入館料をくすねるモギリ嬢の茂木莉子(高畑充希)と、お喋り好きな支配人の森田保造(柳家喬太郎)。川島は、そんな2人が繰り広げる騒がしい日常と、客に古い名画を2本立てで観せる「ニューシネマパラダイス」のような映画館に居心地の良さを感じ、しばらくこの街に滞在することを決意する。そんなある日、金持ちの未亡人・松山秀子(吉行和子)から「この街のためになる映画を作ってほ...